心の雑音を遠ざけるエクササイズ

浮動不安は、たいていの人にとって人生の道づれです。わたしたちは気苦労という心のバックグラウンド雑音をあんまり聴きなれてしまった結果、心に雑音がしていることさえ忘れてしまっています。このイメージ・トレーニングでは、あなたがまずこの雑音の存在を認識し、それから追いはらう…すくなくとも、気苦労がこのつぎにあなたの顔に暗い陰を落とすようになるまでの間の手助けとなるものです。

  1. ゆったりと腰をかけ、目を閉じましょう。静かな森の小道を歩いていると想像しましょう。もうすぐ木立の開けたところに出ます。空き地の真ん中までゆっくり進み、腰をおろします。
  2. どこからともなく集まった動物たちが、あなたをとりまいています。危害を加える気配はないようですが、じつはそれぞれが、あなたの心配ごとが形を変えたものなのです。身体が大きい順に心配の度合いも大きくなります。たとえば俊足のガゼルは仕事の締切り、ライオンは人間関係のトラブルです。
  3. 空き地の一方の側にハチの巣があります。ハチの一群がこちらへ飛んできてブンブンと羽音をたてます。これがあなたの浮動不安です。
  4. 動物たちの一頭を、そっとなでてやってください。あなたの手がふれるにつれて動物たちはおとなしくなり、森の奥へと姿を消していきます。あとにのこったのはハチたちの羽音だけ。
  5. ハチの形をしたちっぽけな気苦労が、1匹ずつ巣にかえっていくのを想像してください。空き地に静寂がもどりました。気苦労の種は巣に羽を休めています。明日のことは明日心配すればよし。平和があたりに満ちています。

ストレスとうつの関係性についてゃこちら。

糖尿病の意外な原因は過剰なストレスで自律神経が不安定になり血糖値が急上昇

過剰なストレスでインスリンの放出量が激減してしまう

仕事をしている現役時代は健康そのもので病院とは無縁だった人でも

  • 退職後、糖尿病になってしまった
  • 糖尿病予備軍と言われてしまった
  • 血糖値・ヘモグロビンA1Cが高い
  • 血圧も高め
  • 親の介護をしはじめたと思ったら子供の自分が糖尿病になってしまった

。このように、ちょっとした生活環境の変化で、糖尿病を発症する人が少なくありません。

糖尿病はストレスとの関連性が非常に深い病気です。糖尿病というとカロリーの高いものやお酒ばかり飲んでいる人がなるのかというイメージをお持ちの人もいるかもしれませんが、そうではありません。
通常、ストレスが加わると、自律神経やある種のホルモンの機能を統合する中枢である脳の視床下部がまず感知します。すると、内臓の働きが活発になったりやる気をもたらすホルモンが分泌されたり、ひいては免疫力が強まったりします。

ただし、これは過剰なストレスの場合です。過剰なストレスがかかると、体に異常をきたし、さまざまな不調・病気を招きます。その不調・病気の1つに高血糖になる糖尿病があります。

過剰なストレスを感じると、脳の視床下部が強く刺激され、自律神経が乱れてしまいます。自律神経には、体を活動的にする交感神経と体を安静にする副交感神経の2種あり、それらの切り替えがうまくできなくなってしまうのです。

自律神経のバランスはなぜ乱れてしまうのか?

具体的にいうと、自律神経の交感神経が優位になっている時間が増え、その結果、怒りの状態を示すホルモンのノルアドレナリンが分泌され、また腎臓の上にある副腎皮質という場所からノルアドレナリンとそれと似た働きがあるアドレナリンが分泌されます。これらの2種のホルモンは、血糖値を上げる作用があります。

その一方で、交感神経が優位であると血糖値を調整するホルモンであるインスリンの分泌量が著しく減って、血糖値が下がりにくい状態が続きます。

また、過剰なストレスを感じると、自律神経の働きとは関係なく、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されるようになります。

コルチゾールとは、別名、ストレスホルモン。ストレスを強く感じると、このコルチゾールが過剰に増え、血糖値が上昇します。ストレスの過剰な状態が続くと、血糖値が上がって高血糖・糖尿病を招きやすくなってしまうのです。

強制的に治療すると死亡率が高まる

ところで、ストレスが多いほど糖尿病になりやすいということを証明する研究も数多くあります。

例えば、厚労省の研究班が2009年に発表した大規模調査です。この調査では、約5万5000人の男女を10年間にわたり追跡し、ストレスと糖尿病の発病率を調べました。すると、ストレスが少ないと答えた男性のグループを1とした場合、ストレスが普通のグループは1.9倍、ストレスが多いグループは1.36倍も糖尿病になりやすいことが明らかになりました。

また、女性も同様で、ストレスが少ないと答えたグループを1とした場合、ストレスが普通のグループは1.12倍、ストレスが多いグループは1.22倍も糖尿病になりやすいことがわかりました。

さらに、米国最大の研究機開である国立衛生研究所から、興味深い研究が報告されています。

この研究では、米国とカナダの糖尿病患者さん1万人以上を対象に、ヘモグロビンA1C値を強制的に6% 未満にするグループと、少し甘めの7~7.9% にするグループに分け、死亡率が比較されました。その結果、ヘモグロビンA1C6% 未満にするほうが、死亡率が高かつたのです。つまり、ヘモグロビンA1C値を強制的に下げることが多大なストレスになり、糖尿病の悪化を促したといえることが証明されました。

つくり笑いでも効果がある

以上のことから、高血糖・糖尿病を撃退するには、過剰なストレスをうまく解消する必要がありますが、いつたい、どのような方法を試せばいいのでしょうか?ストレスを解消する方法として、最も簡単なのは、「笑うこと」です。

笑いというのは、おもしろい、楽しい、うれしいという感情に対する反応の現れですが、笑いが起こるときは、先に述べたノルアドレナリンやコルチゾールといったホルモンは消えるし、副交感神経が優位になるため、血糖値を下げるインスリンが分泌されやすくなります。つまり、笑うだけでストレスが解消でき、しかも血糖値が下がってくる、というわけです。

とはいえ、心の底から笑えないという人も中にはいます。その場合、「作り笑い」をすればいいでしょう。実は、笑いについての研究は全世界でいろいろと進んでいますが、作り笑いをするだけで、心の底から笑うのと同様の効果が得られることがわかっています。にっこおりするだけでも効果があるということです。

笑いと一緒にたまねぎの皮の成分を使ったお茶などを飲むようにするとさらに血糖値を下げることができます。玉ネギの皮を煎じて作る皮茶です。玉ネギの皮は調理には適していませんが、ケルセチンは熱に強く、煎じることでしっかり抽出できる特性があるため、お茶にして飲むことで手軽に、しかもたっぷり摂ることができ、血糖値を下げてくれます。たまねぎについてはこちら
たまねぎの成分をぎゅっと詰め濃縮たまねぎのサプリもあります。

子どもの虐待が問題になる理由

最近、「子ども虐待」という言葉がクローズアップされている。日本のような家族主義の強いところでは少ないのではないかともいわれていましたが、家庭の「子育て機能」が低下している現在は、急速に増えていると考えられます。

日本には、古くから体罰を容認する風潮があったので、子どもへの暴力、つまり虐待はまれではなかったと思われますが、現在のように家庭がバラバラにこわれてしまうまでは、たとえば父親による暴力を母親や他の家族が癒すということもあって、そのような体罰の体験も、家庭生活の一部の体験にすぎなかったのでしょう。

そういう体罰経験者のなかに、子どもへの体罰を肯定する人が多いのは、自らがうけた心理的なキズがそれほど大きくないからではないでしょうか?

ところが、現在問題になっている「子ども虐待」は、狭いアパートなどの1室、つまり逃げ場のない密室的な環境のなかで行われており、その意味では子どもの心に与える影響は非常に大きいのです。

「子ども虐待」の類型化

「子ども虐待」は、いくつかに類型化されています、全国の児童相談所に通知した新たな見解です。これらの類型が別々に存在することはまれなのです。

基本的に家庭のなかで愛をつくる努力のないところで、身体的虐待があったりするのである。基本的な問題は、その形はどうであれ、虐待をうけた子どもは、人格形成の最初期の段階にあって、その心理的な傷がきわめて大きいことです。

子どもは、大きくなって、「小さいときに、ぶたれた」とか「こわい思いをした」とかの断片的な記憶しか残らないにしても、このときの、おびえて、大人の顔色をうかがうとか、親を激怒させてしまうようなことばかりしてしまう自信のなさとか、他の人の感情を素直に受け入れられないとか、人間関係のあり方は(あとでたっぷりと愛されるという癒しがなければ) しっかりと性格の核として根づいていくのです。

子どもへの虐待に象徴される家庭内の虐待は複雑です。一応、類型化はできても、ただ子どもに対する対応だけでは済まされません。
もちろん、虐待された子どもが、大人になったときの結果を考えると、現在の世の中にある子ども虐待から子どもを救う対策も緊急を要することでです。
と同時に、すでに親になってしまって、自ら不幸の悪循環のなかから抜け出せない若い親たちに対するサポートも重要です。彼ら、彼女らは共通して子ども時代に十分に愛される体験をしていないのです。

だから、愛し方も愛され方も下手なのです。自分を好きでなく、自立がむずかしく、何かに依存したがります。彼らが、あたたかく保護され、自立する喜びを発見できるような職場とか人間関係の支えが必要なのである。そして、根本的には、家庭の子育て機能の復権ともいうべき取り組みが必要なのです。

まず、労働時間の短縮、深夜労働や深夜営業の制限、家庭でゆっくりすごす文化運動、子どもの全面的発達を保障する自然のなかの遊びや労働の保障などが、総合的に取り組まれる必要です。そして、子ども時代に愛されなかったなどという子どもが1人でも少なくなるように、社会全体が取り組まねばならいのです。