辛かった時のしんどかった思い出を聞いてくれる人

生きることに疲れたあなたがいま面白い毎日でないとすれば、それはあなたの心が疲れているからです。

ただ休むのでもいいし、かわいいペットを飼うのでもいいでしょう。だからまず自分の心を癒すことを考えることが大切です。

たとえば動物を飼うことでいうと、小鳥を飼うのでもいいでしょう。そして小鳥が餌を食べるのを見て心が癒されるでしょう。

犬を撫でることで心が癒されます。また、癒される相手を探すことです。王様でもホームレスでもいいから無欲の人を探しましょう。

いままでのあなたの周囲の人とは価値観の大きくずれている人を探し、つき合います。

林の中を歩くのでもいいでしょう。自然と接することで心が癒されます。野原で風に当たるのでもいいです。風に当たることで心が癒されます。そういうことをするのが億劫ならそれをしなくてもいいです。静かに座って景色を眺めていればいいです。

居心地のいい場所を作ります。それは安心して身をゆだねることのできる場所です。うつ病になるような人は、小さい頃から身の安全がなかった場合が多いでしょう。

そしてあなたの辛かった身の上話を聞いてくれる人を探すことです。あなたを励まそうとする人よりも、「あなたはそれほど苦労したのねー」と聞いてくれる人です。

コオロギは冬に木の根に入りたい。しかしそのコオロギはおみやげを持っていかなければ仲間は木の根に入れてくれません。そこで可哀想なコオロギは寒さにふるえています。悶死しそうになります。

しかたないので必死になっておみやげを持っていった。あなたが、「私はそういう生活をしながら生き延びてきたの」と自分の過去を説明する。その時に、「それほど苦労したのね」と聞いてくれる人です。あるいは一時の気を紛らわすことであれば、数珠をいじっているのでもいいでしょう。

「アランが言っているように、数珠はじつにみごとな発明です。なぜなら、数珠を繰ることで指が占拠されるだけでなく、心も占拠されるからです。

舞台に出る時、すっかり気おくれしているピアニストは、ピアノを弾き始めたとたんこわくなくなります。指の動きが彼の注意を奪い、恐怖から解き放つのです。数珠をいじっているうちに、散歩でもしようかという元気が出てくるかもしれません。