最後にものをいうのは人間としてのやさしさ

うつ病になるような人は、会社の仕事を少しはさぼっても心の葛藤を解決することを考えることです。小さい頃から真面目人間すぎた人は、会社を休んで少し遊んだほうが長い人生を考えれば効果的な時間の使い方となるでしょう。

出世が少し遅れても最後にはそのほうが会社でも伸びるでしょう。「役割間葛藤」とは、父としての役割と課長としての役割の調整の失敗などであると紹介しました。挫折する人は、父親としての仕事に時間とエネルギーを使うことは課長としての仕事に障害になると考えています。

じつはこの考え方が、長い人生での挫折の一原因でもあるのです。仕事も最後には人間としての器量がものをいう。新入社員の頃は英語ができるとか、字が椅麗だとか、数字に強いとか、コンピューターの操作が上手いとか、細かい事務が得意だとかいうことがものをいうかもしれません。

しかし、次第に重い責任を背負わなければならなくなってくるのです。そうなつた時に大切なのは人間としての器量です。そこには父親としての仕事を果たす間に培われるものもあります。

若い頃、友達と野山を歩いた時に身につけたものも大切になります。恋人とのつきあいも知らず知らずのうちに人を心理的に成長させてくれます。最後にものをいうのは人間としてのやさしさです。

心のふれあえる人間になっているかどうかということです。つまり心のふれあえる人間には心の葛藤がないのです。「ない」と言っては言いすぎなら「少ない」ということです。心のふれあえる人間には葛藤が少ないから、ストレスで負けるということが少ないのです。

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