生きることに疲れると、思考が深まる

生きることに疲れたあなたはもしかしたら逞しくはなれなかったかもしれませんが、生きることに疲れることで、考えが深くなったはずです。

この時期を乗り越えれば、前に比べて考え深く、思いやりのある人になっています。あなたは人に迎合して生きてきました。その結果自分には不誠実に生きてきたということです。

これからは自分に誠実に生きることです。そうすれば自然と人には誠実になります。イソップ物語風に考えてみましょう。

カメがカエルと遊んでいました。カメは小さな魚をとってはカエルに分けてあげました。カエルが喜ぶとカメは嬉しくなりました。カエルと進んでいたカメは気がつくと海から随分離れていました。そして、あたりが暗くなっていました。

カエルは好物の蚊を美味しそうに食べています。カメはそれを眺めるばかりです。「自分はいったい何をしていたのだろう。カエルは食べ物さえ分けてくれない。分けてくれても蚊は食べられない。あー、どうしてこんなところまで来てしまったのだろう」とカメは悲しんでいます。

カメはもう大人になっていて、いまからではカエルの世界には溶け込むことはできません。苦労してついてきた自分は何をカエルに求めていたのか、この時初めて気付きました。

それは誰でもいいから、淋しい自分を慰めてほしかったのです。カメは海の友達も嫌いで、誰でもいいからその場を楽しませてもらいたかっただけなのです。

それがもっと早くわかっていれば、カメは自分に合った相手を選んでいたはずです。結局、カメは淋しさが原因で、いま、たった独りぼっちで淋しく野原にたたずむということになってしまいました。

生きることに疲れた人はこのカメと同じです。淋しい人は誉められることが嬉しいのです。人が自分に注目してくれることが嬉しいのです。そこで自分を見失ってしまいます。カメが自分を知っていれば、自分のエリアの中で心楽しむことができます。

自分をもっていればカメはカエルを深追いしなかったでしょう。自分の生き方に自信があれば、カエルに迎合しません。そんな頼もしいカメを見たらきっとカエルのほうが歩みよってくるでしょう。

小さい頃「良い子」であった子供が、大人になってから挫折する時も同じです。親の期待を実現するために頑張って官僚になったとします。

そして40歳になった。その時に自分は官僚には適していないと分かりました。しかし「この歳になってもう大学卒業の時と同じように新しいところには就職できない」と思うでしょう。それはカメが、「あー、どうしてこんなところまで来てしまったのだろう」と悩むのと同じです。

そうなった時に、中には自殺する人さえいます。自殺まで行かなくてもうつ病になる人もいるのです。

うつ病にならなくてもノイローゼになる人もいます。投げやりになってしまう人もいます。40歳になる前に17歳で事件を起こしてしまう人もいます。

皆どうしていいか分からなくなってしまった人々です。そんなこんなと考えながら人の一生は、あっという間に終わってしまうでしょう。

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