手に入らない物はいらないと考える

イソップ物語には、コウモリと、イバラと、カモメとが仲間になって、商売をしようということになりました。

コウモリは銀貨を借り、イバラは外套を仕入れ、カモメは鋼の塊を持ってきて、皆で船にのって出かけました。途中で激しい嵐にあい、船は遭難します。

何とか助かったが、陸にあがった時から、カモメは海岸にいて、波が銅の塊を打ちあげはしないかといつも番をしていました。

コウモリはお金を貸してくれた人に見つからないかと恐れて昼間は隠れて、夜になると餌を探しに出かけました。イバラは通りかかる人をつかまえては外套が自分のではないかと探した。

過去に捕らわれて生きる愚かさをイソップは見事に描いています。失ったものをめんめんと追いかける愚かさです。手に入らないものをずっとと追いかけています。それで一生を終えてしまいます。

そういう人が案外多いのです。自分の失った人生への未練で一生を終わる人はたくさんいます。送ろうと思えば、目の前に素晴らしい人生があるのにも関わらずにです。

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